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インタビュー
Interview

暗い顔をして働くよりも
楽しく働く

経験者
日隆産業株式会社 倉庫作業
Kobayashi
1993年入社
入社したきっかけを教えてください。

昔から自動車を触ることが好きだったので、岡山にある高校を卒業してからは、大阪の大手自動車メーカーで3年間ほど整備士の仕事をしていました。その後もう一つ興味のあった営業マンとして勤め、30歳になるタイミングで兄のお店を手伝うことになり退職。それから色々あって新しい就職先を探していたときに、ある運送会社の社長が「うちで働いてみないか」と声をかけてくれました。社長の元でしばらくドライバーを経験した後、当時の取引先としてお世話になっていた日隆産業へ転職。それから60歳手前まではドライバーとして、今は倉庫作業の夜間スタッフとして働いています。その中でも私は、フォークリフトを利用し重たい荷物をドライバーへ渡す出庫作業をメインに担当しています。もちろん体にこたえることもありますが、年齢や体力を考慮して業務内容を考えてくださっているお陰で、問題なく働かせていただいています。

昔と今、運送業界の変化を感じますか。

この業界にずっと居ますが、昔はもっと泥臭く、職人気質のドライバーが多かったように思います。商品さえ届けられたらそれでOKという時代だったので、当時は「運送業=男達が手荒に荷物を運ぶ仕事」というようなイメージを持っていた方も少なくなかったのではないでしょうか。ですが少しずつ時代が変わり、制服の着こなしや振る舞い、業務への姿勢などが改善されました。商品一つにしても、荒っぽく扱うとお客様に不安を感じさせてしまったり、「このドライバー態度が悪いな」という風に感じさせてしまいますからね。規律正しい環境に対応できるよう、会社が意識して指導してくださるお陰で、運送業界そのものが変わってきたように思います。
女性ドライバーが増えてきたことも一つの変化です。新さんが入社してすぐの頃は、「可愛らしい子だけど、ちゃんと仕事をこなせるんだろうか」と心配でした。ですが、男性ドライバーに負けないよう一生懸命になっている姿を見ているうちに、「よく頑張ってくれているな」という印象に変わりました。また私は、翌日配送する予定の荷物を確認する業務もしているので「明日は新さんの荷物がかなり多いな。大丈夫かな」と思うこともあるわけです。そんな中で少し時間が遅くなりながらも、自分の仕事をきちんとこなして帰ってくる姿を見ると感心してしまいますね。運送業は本人の努力があればこなせる仕事だということを体現してくれているのではないでしょうか。

人間関係を築く上で大切にしていることはありますか。

私のモットーは「暗い顔をして働くよりも楽しく働く」です。お喋りし過ぎて注意されることもありますが、若い子達とのコミュニケーションも楽しみながら毎日業務にあたっています。歳の差があるから関係性を築くことが難しいなんてことはなく、挨拶さえできればコミュニケーションは取れるものだと思っています。

どういったときにやりがいを感じますか。

改まってやりがいは何かと問われると難しいですが、昔は早く仕事を終わらせて、ドライバーと雑談をする時間が私のモチベーションでした。ですが今は、若いドライバーや作業員、新人さん達が仕事を覚えて、自分達なりの考えをもって先々行動する姿を見ると、教えてきたことがきちんと伝わっていると実感できたり、一人ひとりの成長を感じることができて嬉しくなりますね。

今後の目標を教えてください。

出庫ミスをしないように気をつけるなど、あげ出したら色々ありますが、まず一番に思うことは健康を重視することでしょうか。空いている時間があればスクワットをしたり、少しでも体力をつけられるように、そしていつまでも元気に仕事をこなせるように、これからも心がけていきたいです。